西田江里さん——生まれも育ちも千葉県浦安。オシャレと絵を描くのが大好きな22歳。重い障害を持つ江里さんは、母・良枝さんと自宅で暮らしている。24時間365日の介助が必要で、家族だけで命を守ることができない。 日常を支えているのはケアスタッフ。車いすを押してもらって買い物に行ったり、リサイクルショップで一緒に働いたり、外食したりと、楽しくも忙しい毎日を送っていた。
そんな江里さんにカメラが密着。12年という撮影期間のなかで、様々な出来事が起こる。気管切開して人工呼吸器を装着するか否かの選択を迫られたり、母から自立してひとり暮らしを始めたり——楽しい暮らしぶりだけではなく、医療的ケアが必要になっていく不安や葛藤も映し出していく。さらに、新米だったケアスタッフも成長し、彼女たちの結婚・出産という人生の転機にも江理さんは立ち会っていく。
長い時間を共有するなかで、単にケアをする・されるといった立場をこえて、ともに生きる関係性を育んでいく江里さんと仲間たち。本作は、一人一人のいくつもの人生の局面をあたたかい眼差しで映像にとどめ、その営みに生きる希望を見出したドキュメンタリー。
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江里はみんなと生きていく
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2024年10月26日(土)公開