岸和田少年愚連隊 望郷
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1969年、岸和田に住む小学6年生のリイチの家族は強烈なメンバーが揃っている。「ケンカを発明したのはこのオレや」とうそぶく父、孫のケンカを祝って近所中を集めて宴会を始める祖父、働きもせひたすら「飲み・食い・ケンカ」を繰返す男どもの生活を支える母。祝勝祝いの余韻で二日酔いで学校に出て来たリイチを見かねて、担任の伊藤が家庭訪問に来たときも、父は「手土産も持たずに人のウチに文句付けに来たのか」となじり、あげくは仲裁に入った母を殴る蹴る。ある日、母がウチを出て行き、リイチも仲間のガス、小鉄たちと家出をする。行く先は、四国に住むガスの親戚の家。「ところで、四国ってどこや? 遠いんか?」