美しき運命の傷痕

三姉妹の長女ソフィは、写真家の夫との問に二人の子供がいる。夫の浮気に悩み、苦悩と嫉妬、そして絶望を感じている。そんな時、ソフィは夫と愛人を尾行し、ホテルまで追って行った。夫が部屋から出た後、彼の愛入が残る部屋へ侵入して、眠っている彼女の体にそっと顔を近づける。この事を愛人から聞いた夫は激怒。ソフィは夫を家から追い出してしまう。夫は子供が居るという理由で愛人から別れを告げられ、ソフィのもとに帰り、鍵のかかったドアを開けようとするが、ソフィは必死で防衛するのだった。この光景は、22年前、彼女たちの父親が刑務所から出所し家へ戻って来た日のようだとソフィは思った。ある日、三女のアンヌが訪ねてきた。彼女は大学教授フレデリックに激しく恋をし不倫関係にあったが、突然の別れを彼から告げられたのだ。妊娠の可能性のあるアンナは産婦入科を訪れ、その待ち合い室でフレデリックの急死を伝える新聞記事を発見し、悲しみにうちひがれたのだった。次女のセリーヌは32歳、恋人もなく孤独な日々を過ごしている。体が不自由な母親の世話を彼女が一身に引き受けているのだ。22年前の事件は、母とセリーヌだけが目撃した。父親の研究室のドアを開けて目にしたのは、全裸の男の子と父の姿。告発された父親は刑務所送りになったのだった。ある朝、セリーヌは見ず知らずの男に通りで話しかけられる。この男こそ22年前にあの現場にいた男の子、セバスチャンだったのだ。セバスチャンはセリーヌの家を訪ね、あの事件について告白しようとする。父親が出所して、家へ戻った夜の悲劇が彼女の頭の中で回想されるのだった。
公開日
2006年4月8日(土)
監督
ダニス・タノヴィッチ
脚本
クシシュトフ・ピエシェヴィチ
撮影
ローラン・ダイヤン
音楽
ダニス・タノヴィッチ ダスコ・セグヴィッチ
出演
エマニュエル・ベアール カリン・ヴィアール マリー・ジラン キャロル・ブーケ ジャック・ペラン ジャック・ガンブラン ギョーム・カネ ジャン・ロシュフォール ミキ・マノイロヴィッチ マリアム・ダボ
製作年
2005
製作国
仏=伊=ベルギー=日
原題
L' ENFER
上映時間
102
INTRODUCTION
父親を失った三姉妹とその母親。成長した彼女たちの人生の苦しみと希望へ向う物語。ポーランドが生んだ永遠の名匠クシシュトフ・キェシロフスキ監督の遺稿を『ノー・マンズ・ランド』のダニス・タノヴィッチ監督が、ヨーロッパを代表する俳優たちの夢の共演と呼ぶにふさわしい、ゴージャスなキャストを登場させて描いている。長女ソフィに扮するのは、『美しき諍い女』で一躍フランス映画界を代表する女優に上りつめたエマニュエル・ベアール。三女のアンヌには、若手の中でも群を抜く美しさを誇るマリー・ジラン。報われない愛に苦悩する女性を見事に演じている。三姉妹の母親役にはキャロル・ブーケ。本作では、ほぼ全編でその美貌を封印した老けメークで登場し、圧倒的な存在感を見せる。ソフィの夫、ピエールを演じるのは、『レセ・パセ 自由への通行証』のジャック・ガンブラン。大学教授のフレデリック役には、『ニュー・シネマ・パラダイス』で主人公トトを演じた俳優として、また大ヒット作『WATARI-DORI』の総監督として有名なジャック・ペラン。父親役には旧ユーゴ出身で、エミール・クストリッツァ作品などで独特の存在感を見せる名優ミキ・マノイロヴィッチが扮している。そして、フランス映画界の至宝、ジャン・ロシュフォールがルイをユーモアたっぷりに演じている。
STORY
三姉妹の長女ソフィは、写真家の夫との問に二人の子供がいる。夫の浮気に悩み、苦悩と嫉妬、そして絶望を感じている。そんな時、ソフィは夫と愛人を尾行し、ホテルまで追って行った。夫が部屋から出た後、彼の愛入が残る部屋へ侵入して、眠っている彼女の体にそっと顔を近づける。この事を愛人から聞いた夫は激怒。ソフィは夫を家から追い出してしまう。夫は子供が居るという理由で愛人から別れを告げられ、ソフィのもとに帰り、鍵のかかったドアを開けようとするが、ソフィは必死で防衛するのだった。この光景は、22年前、彼女たちの父親が刑務所から出所し家へ戻って来た日のようだとソフィは思った。ある日、三女のアンヌが訪ねてきた。彼女は大学教授フレデリックに激しく恋をし不倫関係にあったが、突然の別れを彼から告げられたのだ。妊娠の可能性のあるアンナは産婦入科を訪れ、その待ち合い室でフレデリックの急死を伝える新聞記事を発見し、悲しみにうちひがれたのだった。次女のセリーヌは32歳、恋人もなく孤独な日々を過ごしている。体が不自由な母親の世話を彼女が一身に引き受けているのだ。22年前の事件は、母とセリーヌだけが目撃した。父親の研究室のドアを開けて目にしたのは、全裸の男の子と父の姿。告発された父親は刑務所送りになったのだった。ある朝、セリーヌは見ず知らずの男に通りで話しかけられる。この男こそ22年前にあの現場にいた男の子、セバスチャンだったのだ。セバスチャンはセリーヌの家を訪ね、あの事件について告白しようとする。父親が出所して、家へ戻った夜の悲劇が彼女の頭の中で回想されるのだった。
CASTING
●エマニュエル・ベアール 1965年生まれ。フランス・サントロペ出身。15歳の時、語学留学していたカナダでロバート・アルトマン監督に出会い、女優を目指すように奨められる。83年「青い性/処女喪失」で映画デビュー。86年、『愛と宿命の泉(フレット家のジャン/泉のマノン)』でセザール賞助演女優賞を受賞。87年に『天使とデート』でアメリカ映画に進出した。92年の『愛を弾く女』では成熟した魅力を発揮。大作『ミッション:インポッシブル』(96)ではトム・クルーズとの共演も話題となった。
配給会社
ビターズ・エンド

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