光州5･18

青年ミヌはタクシー運転手をしている。早くに両親をなくし、弟のジヌの親代わりを務めている。成績のよいジヌを名門ソウル大学へ入学させるのが夢でもある。ミヌは、ジヌと同じ教会に通う看護師のシネに片思いしている。5月18日、ミヌトジヌとシネが3人揃って映画を観にいく。上映中、一人の青年が館内に逃げ込んできた。追ってきた兵士は彼をこん棒で激しく殴打。そして、館内は催涙弾に包まれるのだった。外は逃げ惑う青年たちと、彼らを追う兵士で騒然となっていた。空挺特別部隊の兵士たちが光州に送りこまれていたのだ。この日、チョンナム大学に集まった学生たちが、全斗官煥の退陣と戒厳軍の撤退を要求。正門前に整列していた兵士が、学生たちに殴りかかってきた。兵士は、学生も市民も見境なく打ちのめしていく。ジヌの親友サンピルも兵士に殴り殺されてしまった。軍の酷さに市民が立ち上がる。5月21日、デモをしている市民に知事が、「正午までに戒厳軍を撤収するので皆さんは解散してください」と呼びかける。勝利を得たと歓喜する市民。正午に国歌が流れる。そのとき、整列していた兵士が一斉に市民に射撃を開始した。多くに市民が銃弾によって倒れたのだ。軍の暴走に怒った人々は、武装して戦う。弟ジヌは銃弾に倒れ、遂にミヌは戦う決意をする。