南郷次郎探偵帳 影なき殺人者
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証拠不十分で釈放された麻薬界の大物神崎の死体が発見された。神崎の弁護を引受けていた南郷次郎の事務所の電話が鳴る。若い女の声で、ホテルで助けを求めている。「私は殺される……」ホテルに急行した南郷弁護士の発見したものは、女の死体だった。後を警視庁の板チョウにまかせて電話のことばに従って、クロークにあずけてある鍵を受け取り、貸ロッカーから黒いハンドバッグを持ち出した南郷は、小田急に乗った。若い男が南郷に話しかけて来た。それを見つめているのはマダム風の女。箱根湯本からバッグを受け取った若い男を追っかけようとした南郷は、マダム風の女に呼止められ、芦の湖に行くように言われる。ボートで待っていた南郷は、全速力で突っ込んで来たモーターボートで、溺死させられようとする。その南郷を助けたのは素晴しい美人。彼女は名もつげずに立ち去った。