堂本剛主演、荻上直子が監督・脚本を務める映画『まる』より新たな場面写真が到着した。
解禁された場面写真は、綾野剛演じる、沢田(堂本剛)のアパートの隣人で売れない漫画家・横山をフィーチャーしたもの。道端に座り込み、途方に暮れた様子でどこかを見つめる姿、“○”を手に沢田と見つめ合う姿、さらには赤い傘を持ち不適な笑みを浮かべる姿が明らかになり、さまざまな表情を見せる横山の魅力が垣間見える写真となっている。
○によって人生が思いもよらない方向に転がり始めた沢田を一番近くで見ている横山。実は荻上監督が自身の〝闇〟を投影してもいるという横山を具現するにあたって、荻上監督の青い髪からインスピレーションを得て、綾野は髪を赤くカラーリングした。
主演映画『カラオケ行こ!』(24)、Netflixシリーズ「地面師たち」の大ヒットが記憶に新しく、出演のたびにその役づくりが話題となる綾野だが、今作でも細やかなディテールの部分においてもキャラクター性を生かすべく、思考をめぐらせている。台本上の横山は〝いけ好かなさ〟が漂っている、できれば関わりたくないタイプの人物像として描かれていたが、綾野が演じたことによって、その攻撃的な言動の裏側には実に人間くさく、どこか愛おしさすら感じるぐらいチャーミングなキャラクターへと昇華。堂本も「綾野くんの横山が現場に来てくれて関わっていく中で、僕も沢田がどういう人物なのかをつかむことができた」と、最大級の賛辞をおくっている。先日行われた完成報告イベントでも、初共演ながら共演を通して「剛さん」、「綾ちゃん」と呼び合い、親交を深めた二人の姿が話題になり、綾野も、堂本との共演を「ご褒美のような時間」と表していた。
まるでセッションをするかのように芝居の精度を高めていった2人の共演がなければ、『まる』という映画の仕上がりも違ったものになっていたと言っても過言ではない。ふたりの想いが通い合った掛け合いにも注目だ。
10月18日(金)ロードショー