「苦しめるのが目的」の拷問惨殺死体!『ヒンターラント』連続猟奇殺人ミステリーの始まりを告げる本編映像解禁!

(C) FreibeuterFilm / Amour Fou Luxembourg 2021
9月7日(木)

アカデミー賞外国語映画賞受賞作『ヒトラーの贋札』を監督したステファン・ルツォヴィツキーの最新作にして、ロカルノ国際映画祭で観客賞を受賞した『ヒンターラント』より、絵画的な世界観の中で繰り広げられる連続猟奇殺人事件…その始まりを告げる本編映像が解禁!!

監督は実録歴史ミステリー『ヒトラーの贋札』で第80回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した名匠ステファン・ルツォヴィツキー。今作では同じく歴史の暗黒時代に焦点を当てながらも、全編ブルーバックによる撮影で、まるでダークファンタジーのような世界観を立ち上らせる。残酷な戦争の悲劇を、寓話的にそして絵画的に描き出した美しい悪夢のような映像は多くの観客を魅了。ロカルノ国際映画祭では観客賞を受賞、母国最高の栄誉であるオーストリア映画賞で6部門ノミネート、美術賞を受賞するなど高い評価を獲得した。

物語は、敗戦後の長い捕虜生活ですべてを失った主人公の元刑事ペーターが、ようやくたどり着いた故郷でかつての戦友たちを標的にした連続殺人事件に直面するところから始まるのだが、今回解禁になった映像ではまさにその始まりとなる惨殺死体の発見現場が描かれている。まるで被害者に苦痛を与えるがために行われた凄惨な拷問の痕跡。それを見た捜査官がつぶやく「殺人犯の3分の2と被害者の半分は帰還兵だ」という台詞はまさに本作のテーマを物語っている。監督は「本作の重要なテーマの一つは『トクシック・マスキュリニティ(=有害な男らしさ)』である」と語っており、その悪しき固定観念ゆえに「戦争に破れその存在意義を否定された男たちが、自分自身そして他者に対してもある種盲目的な攻撃性を発揮するようになっている。」のだと。自身の存在意義を見失った男たちの目に映る悪夢のように歪んだ唯一無二の世界を、是非劇場で体感してほしい。

『ヒンターラント』本編映像

さらに、本作の歪んだ世界観が伝わる場面写真2点も併せて到着した。


9月8日(金) 新宿武蔵野館 ほか 全国ロードショー

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